あと3つ、紹介します。
14. 集団の中にいると、ふいに自分だけ浮いている気がする
会話の輪に参加していても、突然“透明な膜”が張られたように距離が生まれる。
話題から外れているわけではないのに、自分だけが観客になったような感覚。
声や笑顔が遠く感じられる瞬間がある。
15. SNSで楽しそうな人を見ると、途端に自分が小さくなる
画面を開いた瞬間まで普通だった気持ちが、数秒でしぼんでいく。
他人の投稿を見た途端に、胸のあたりがひゅっと縮むような感覚
SNSを閉じても、その“縮み”だけがしばらく残る。
16. 誰かに頼ろうとすると、なぜか罪悪感が湧く
頼りたい相手がいて、頼ってもいいと頭ではわかっている。
それでも、いざ言葉にしようとすると胸がぎゅっと固まり、
「迷惑になるのでは」と急に不安が押し寄せる
助けを求める瞬間だけ、心がすこし痛むような反応が起きる。
……………………
こうして並べてみると、共通点が見えてきます。
どの現象も、「うまくいっていない」から起きているわけではありません。
むしろ、それなりにうまくやれている人に起きやすいものばかりです。
・努力はしている
・結果も出している
・人間関係も破綻していない
それでも、
満たされきらない
休んだ気がしない
近づきたいのに引いてしまう
ほめられても手応えがない
こうした感覚は、
「自信がない」という言葉ひとつで片づけられがちです。
けれど実際には、自信の量が足りないというより、
自信が生まれる回路が、どこかで噛み合っていない状態に近い。
重要なのは、
これらが「あなたの弱さ」や「欠点」ではない、という点です。
むしろこれは、
心の中で何かがずれてきていることを知らせる、ごく繊細で、まっとうな反応です。
違和感がある、ということは、まだ感覚が鈍っていない、ということでもあります。
完全に麻痺してしまった状態より、ずっと健全です。
この章で挙げた16の場面は、
後の章で扱う「三つの自分」の関係が生み出す心の力学のズレが、表ににじみ出た姿です。
今はまだ、理由がわからなくて構いません。
ここではただ、
「こういう感覚が、自分の中にもある」
と認識するだけで十分です。
もし、どれか一つでも心に引っかかったなら、
あなたの内側では、すでに小さなメッセージが動き始めています。
今日はここまでです。次回からは、
この違和感がどこから生まれているのかを、三つの視点から、静かに整理していきます。
「直す」ためではなく、「理解する」ために。

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