まず取り上げるのは、
いちばん言葉になる前に動いている部分です。
多くの違和感は、ここから始まります。
紙粘土の自分 ── やわらかく、影響されやすい“本音の核”
紙粘土の自分は、あなたのいちばん内側にあります。
理屈よりも先に動き、言葉になる前の感情を引き受けている部分です。
やわらかく、傷つきやすく、
周囲の空気や人の言葉の温度を、驚くほど正確に感じ取ります。
たとえば──
• 何気ない一言が胸に残り、しばらく離れない
• 誰かの成功を聞いて、理由もなくざわつく
• 優しさを向けられると、うれしいのに少し落ち着かない
• 楽しいはずの場面で、感情がワンテンポ遅れてついてくる
こうした反応はすべて、
紙粘土の自分が「正直に反応している」サインです。この自分は、決して弱い存在ではありません。
むしろ、とても繊細で、正確で、嘘のつけない感受性そのものです。
ただ、そのやわらかさゆえに、
刺激が強すぎると形を保つのが難しくなります。
無理に平気な顔を続けたり、
感情を置き去りにしたまま前に進み続けたりすると、
紙粘土は小さな歪みを抱えたまま固まってしまいます。
それが、
「説明しづらい違和感」
「理由のわからない疲れ」
として、日常ににじみ出てくるのです。
紙粘土の自分は、弱さではありません。
むしろ、環境を正確に感じ取るための感受性です。
次は、この紙粘土を守るために生まれた、もうひとつの自分を見ていきます。

コメント